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普段手にしている電子機器で実施されているEMC試験って?

2016年8月24日 |

EMC試験の種類と目的

電気製品や携帯電話、自動車などには電気的な制御回路が搭載され、目に見えない電磁波を発しています。電磁波の強度によっては他の機器に影響を与える可能性があるため、設計者は回路を工夫したり、構造的に囲い込んだりと外部に漏れない取り組みを行っています。EMC試験は、製品出荷前に電子機器からどの程度の電磁波が出ているか、電磁波に対する耐性がどの程度あるかを測定するためのもので、基準に満たない場合には結果がフィードバックされ、回路や構造に改善策が施されます。

放出している電波を測定するEMI試験

EMI試験はEMC試験の一つで、電子機器や電子機器に接続されるケーブル等から漏れ出ている電波強度を測定します。電波の測定は、ターンテーブル上に被測定機器を設置し、一定の距離にあるアンテナで電波強度を測定します。屋外にある専用のオープンサイトで実施されるほか、電波吸収体で囲われた電波暗室でも実施されます。オープンサイトでは物理的な影響を受けにくく、コストが掛からないというメリットがありますが、外来電波の影響を受けやすいというデメリットがあります。一方電波暗室での測定は外来電波の影響が無く、イミュニティも同時に測定できる反面、オープンサイトに比べコストが掛かります。

EMS試験では電気的なストレス耐性を測定

EMC試験には、EMI試験のほかにEMS試験があります。EMS試験はイミュニティとも呼ばれ、静電気や電磁波など電気的なストレスに対する耐性を測定しますが、電子機器は常に人の手に触れる機会が多いため、特に静電気に対する耐性は重要視されます。具体的には放射アンテナから電子機器に向け電波を発することで電波耐性を測定するほか、静電気を放電するピストル型の装置等を使い、電源オフ時や動作中の電子機器の静電気耐性を測定します。静電気に対する耐性の強化方法は、入力ラインへのバリスタ追加等があります。

EMC試験とは、電気機器に於いて機器の内部から若しくは外部からの妨害電波が機器の持つ機能を障害することが無いかを調べる耐性試験の事です。

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